【人間交差点】~友人のいない私が披露宴を盛大に開いた記録~

友人0人の私(38歳/男)

一生に一度の結婚式 一生に一度の晴れ舞台 新郎新婦はたった3時間のために半年も前から準備を始める。
この期間は長いようで短い 仕事との併用は時に面倒だなとも、ふと考える。お互いに喧嘩をすることもある。
しかしお互いにとってこの準備期間は、後から思えば楽しい期間でもあり、やり残したことを気にすることもあるくらい後に記憶となり懐かしむ。

人間、実際今やっている瞬間は大したことないのだが、後から考えればあの時は良かった悪かったと追憶することがよくある。
その追憶を懐かしみ、晩酌をするのもまた粋である。

内気な私のプロポーズ

結婚2年目になりそんな追憶をしていると、今も強烈に思い出すことがある。今日はその話をしよう。
私は引っ込み思案の性格から、友達がいなく学生時代社会人時代と何をやるのにも一人が多く、私の時計製造工という仕事も職人気質な私だからこそ適職だと考え就職をした職業であった。私は誰かと遊びに行ったり、誰かと酒を飲んだりすることはほとんどなく一人でレゴを組み立てたりパズルをすることが一番の喜びであった。

いわゆるひとり上手というやつである。しかしそれは真っ赤な嘘で誰かと話がしたいというのはいつも思っていた。
しかしうまく話すことができない私は38歳になっても、彼女一人作ることができず、私にとって唯一の、人と話す会社の飲み会も端っこに座って参加していた。恐らく会社の人間は私がいたことを覚えている人はいないだろう。いつも輪の中にいる人間に嫉妬し嫌悪感さえ持っていたのだ。

そんな私だが、初めて友達と呼べる人ができた。今の妻である。彼女は私より6歳上で私とは正反対によく笑い泣き感情表現が豊かで、私は当初出会った頃エイリアンかと思うくらい、私の人生では出会ったことがない人種だった。その頃の私は表現の仕方は難しいが、猫のように逃げるが遠くから見ているという感じが正しいだろうか。

そんな二人は、お互いに性格からフィーリングから何から何まで違うのだが、なぜか一緒にいて楽しく安心でき、またお互いに魅力を感じ惹かれ合っていった。私達は恋に落ちた。デートを重ねこんな自分でも求めてくれる人がいるんだと思うと嬉しくて幸せであった。

ある日大きな木の下でプロポーズをした。自分たちが死ぬまで60年だとしてもこの木は少ししか成長していないだろう、人間の一生は、儚いなと二人で話をした。そんな私に彼女はキスをしてくれた。初めてのキスだった。そうあれは3年前の晩秋だった。

披露宴への友人列席者が0人という悲劇

プロポーズをすると順番がある。
結婚式である。

家族に挨拶をしに行ったり、どこの結婚式場でやるのか、衣装はどうするかなどを半年に渡って決めていった。
そして重大なことに気がついたのだ。
私の出席者が0人、誰もいなかったことを。

母はスナック経営で、実の父とは私が子供の頃に離婚をし、後に別の男性と結婚をしたのたが母は荒れた生活をしていた。
毎月仕送りを私から母にしていたが、求める金額が多くなり最近は仕送りをやめてから全く会っていなかったのだ。
母には結婚式出席依頼をしたのだが結局断られてしまった。同僚含め友人は誰もいないし、祝辞を読むであろう上司にはあまり好かれてはいなく、実の父とはもう子供の頃から会っていない。
兄弟はいなく、親族も会ったことがなかった。
私はうろたえた。屈辱であり、惨めで自分という人間がこれまで何を残してきたのだろうかと自己嫌悪に陥った。
私は世の中にとってなんの役にも立たない人間だと何度も泣いた。惨めで屈辱的ではあったが彼女には、ありのままを話すことにした。

そしてまた涙がこぼれた。結婚式に誰も呼べない自分がいる。
自分のお葬式もきっとそうなんじゃないだろうか。自分がこの世に生きていた証は全く無であった。

彼女は精一杯励ましてくれた。慰めてくれた。
結婚式はやらなくてよいという提案までしてくれた。しかしこの後状況は一変することになる。

結婚式代理出席というサービス?

「結婚式の出席を代行してくれる業者さんがあるよ!」そう教えてくれたのは彼女だった。
彼女が精一杯探してくれてたどり着いたのが、結婚式の出席を代行してくれるというサービスがあるというものだった。
私は疑心暗鬼でそんなサービスがあるのか、何なんだ?と思い検索をすることにした。(結婚式 代理出席)(レンタル家族)色々ヒットした。
体験談みたいのもあり私みたいな人もいるのだなと少し励まれた。

しかし、私の中で彼女側の親御さんにバレたらどうしよう?大丈夫なのか?とした不安が沸き上がる。

HPを何個か比較をし、安くてキャラクターがかわいい1つの会社にメールで聞くことにした。バレないか?出席される方はどんな方なのか?初歩的な質問で大丈夫なものかとも思ったが、丁寧な返信がきた。
どうやら単なるスタッフ派遣ではなく、役者の卵や現役で舞台などで出演されている方々が代理出席を副業でやっているようなので安心した。実際に依頼するかという結論を彼女と話すことにした。私としては友達がいないというのは辛かったが、さすがに家族がいないのは彼女の家族にも失礼だし、この人大丈夫なのだろうか?と心配をさせることにもなる。

私の結論で代理出席を依頼することに決め彼女に伝えると、彼女はありがとうと言ってくれた。

結婚式代理出席で盛大な挙式・披露宴に!

そこからはトントン拍子に進み、第三者(妻の家族親族、会社関係者、友達)からの目線をポイントにした方が良いと代理代行業者さんに教えてもらった。
父役・母役・叔父役・叔母役・会社の上司役・同僚役2名・友達役3名でまとまった。
いずれも顔写真やプロフィールを事前にもらい選んでいった。もう少しやさしい顔の雰囲気などの注文も細かく答えてくれたり、代理代行業者さんから逆にこうした方が良いですよというのも色々親身になって教えてくれた。

人と話すのが苦手な私はメールやライン派なのだが、レスポンスが早く仕事にもそこまで影響は出なかった。
実際の結婚式にてガチガチに緊張していた私は、依頼をした代理出席の方々の非常にナチュラルな言葉や振る舞いで式中は依頼をしていたことをすっかり忘れていた。
彼らのお陰で、式は最高に盛り上がり、私の挨拶も練習以上に一番うまくできたと思う。

人前で挨拶をすることがほとんどなかった私があんなに気持ちに余裕を持てたのは絶対に彼らのお陰だ。

あれから2年経った今でもそれを忘れることはない。妻や妻の家族にもよい結婚式だったと言ってもらって、代理代行業者さんに依頼したことは間違っていなかった。
一生に一度のことだから依頼して良かったと心の底から思う。

あとがき

今でもあの時の思い出が夢にでてくる。
出席してもらった彼ら父役・母役・叔父役・叔母役・会社の上司役・同僚役2名・友達役3名が、実際の父・母・叔父・叔母・会社の上司・同僚2名・友達3名だったらと。
できたらまた彼らに会いたい。
デジャビュ現象なんて起こらないだろうか。
ひとり上手なんて良いはずなんかない、私はあの代理出席依頼以降彼女から妻に変わった妻のサポートを受け、笑い方、人付き合いなどを真剣に取り組み変わろうとしている。

そう友達を作ろうと懸命なのである。
人生何がきっかけになるかわからない。
妻に出会えたこと、代理代行業者さんに出会えたことで、今まで勝手に孤独を感じ海の底にいるみたいだった私が、人の温もり、人情を感じることを目指して、そして人との交わりつまりは友達を作ることを目指して今日も懸命に生きてゆく。


最後に利用させてもらった代理代行業者さん、かわいいキャラクターの【代理代行の王様】に心から感謝する。もちろん妻にも。

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